「Maneuverline CRYSTAL GRIP NEXT」の感想です。
海外トリップで3週間使い込んできました。
いやぁ〜いいね!
超いいじゃんこれ。
バリで20日間使った感想
先日のバリ島サーフトリップでガッツリ使い込んできました。
全然剥がれることもなくグリップも十分。
結構、低評価のレビューもあったから心配だったけど、めっちゃイイ!
ワックス塗らなくていいのは思った以上に楽だった。
特にリーフブーツなんか履いてるとワックスから変えたことを忘れるぐらい違和感がない。
レッドアイランドでは素足でも4日間使ったけど滑るという感想はない。
>>>バリ島から行ける穴場サーフスポット【レッドアイランド】について
これで滑るって人はかなり激しいアクションするのかな?
もちろん滑るときもあるんだけど、それはノーズを落とすためにクリスタルグリップの範囲外を踏み込んだりした時。
あとはドルフィンで潜りきれず食らった時に手から板がスッポ抜けることも。
そりゃ滑る。
だって範囲外なんだもんw
シートは直線で構成されてるからサーフワックスのように板の端ギリギリまでは塗れない。
それが一番のデメリットだと思う。
でもまぁ許容範囲っす。
デメリットよりメリットが大幅にデカイ。
サラッサラなのにしっかりグリップ
エンボス(凸凹)加工でグリップさせる滑り止めシートが多いんだけどね。
エンボスだと肌やウェットへの攻撃性が高すぎてあまり良くないらしい。
クリスタルグリップは表面がサラサラ。
初めて触ったときは「こんなので大丈夫?」って感じだった。
ワックスを塗ってないサーフボードのほうがよっぽどグリップするんじゃないの?っていうぐらいスベスベ。
でも濡れた足で圧力をかけると全然滑らない。
滑らないというか吸い付く不思議な感じ。
まぁエアーをガンガンするような人は滑るのかもしれないけど、自分のレベルなら全然余裕でした。
パドル時に滑るという口コミはホントか?
スキン地のウェットだと体とパッドのスキマに水が入り込んで「ハイドロプレーニング」を起こして滑りやすいらしい。
滑り始めるとズザっと大きく滑って止まらない感じ。
でもラッシュを着てパドルしてる限り特に気にならなかったなぁ。
風波とかで海が荒れてて、頻繁に体と板が離れるようなコンディションだともっと滑るのかもね。
一応対策品として穴開きタイプ(後述)も発売されている。
自分はフラットタイプだったけど今回のバリトリップでは「滑って使えない」と思うことは全くなかった。
耐久性も高い!
20日間。30ラウンド以上使ったあとの状況。
バリではレフトの波がほとんど。
レギュラーフッターなので一番ストレスかかるのは左足の踵部分。
クリスタルグリップは表面の3層構造っぽい。
「滑り止め部」+「基材」+「粘着部」
その「滑り止め部」が少し毛羽立って来ている。
一番擦れる部分でこの程度なので耐久性はバッチリで長持ちしそう。
クリスタルグリップは滑り止めシート一番人気
サーフボードのすべりどめシートといえばクリアデッキやNEWAXも有名かな。
でも肌やウェットスーツへのダメージが大きいとの評価。
その原因は主に表面のエンボス加工。
フロントデッキパットとかもそんな感じだよね。
クリスタルグリップはソフトで厚みがある。
触ってもわからないぐらいの浅い表面処理なのでサラサラしてて当たりが優しい感じ。
クリスタルグリップ | クリアデッキ | NEWAX | |
---|---|---|---|
厚み | 0.45mm | 0.15mm | 0.2mm |
表面 | ほぼフラット | エンボス | エンボス |
グリップ(ライド時) | ◎ | ◯ | ◯ |
パドル時 | △ | ◯ | ◯ |
またクリスタルグリップは剥がしたときの糊残りが殆どないのも特徴。
他の製品は剥がした後のクリーニングが大変らしい。
またどの製品も「剥がれやすい」というユーザーレビューがあるけど、かなり貼り手の技術に左右される。
話半分に読んでおこう。
クリスタルグリップの選び方
クリスタルグリップには何種類かあるけどサイズはすべて同じ。
「穴の有無」と「入枚数」だけの違いです。
フラットシートとブラックホール(穴開きタイプ)
クリスタルグリップには一枚物の「フラットシート」と穴開きの「ブラックホール」の2種類がある。
耐久性重視なら「フラットタイプ」。グリップ重視なら「穴開きタイプ」がおすすめ。
穴開きタイプは後からリリースされた改良版っぽい。
ハイドロが起きにくいのとエッジに引っかかるから横にはズレにくいだろうね。
また穴をくり抜いた部分の端材シートも付属する。
これを板の端ギリギリに貼れば、ドルフィン時の滑りも解消されるはず。
自分の板はフットマークでボコボコだったのでフラットタイプにした。
エッジが多ければ多いほど剥がれやすくなるだろうと思ったからね。
新品のサーフボードやエポキシなら穴開きタイプを選んだほうがいいと思う。
8枚入と20枚入
ショートなら8枚で十分。この配置で7枚。
20枚はロングやショートの複数枚用って感じ。
クリスタルグリップのちょっと嬉しいところは楽天で2枚、3枚、5枚とバラ売りしてるってところ。
部分的に剥がれても安価に補修できそう。
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クリスタルグリップの張り方
ボッコボコのサーフボード
まず大前提として今回の貼ったサーフボードはフットマークでボッコボコ。
レギュラーフッターだから左前のカカトと部分が特に酷い。
ワックスシートにとって、こんな板はめちゃくちゃ厳しい条件。
なのでかなり丁寧に貼っていくことにする。
準備する道具・工具
クリスタルグリップに貼付けに使う道具はステッカーの貼り付け道具とほぼ一緒。
道具の有無で接着強度は全く違うのでできるだけ揃えてから始めよう。
クリスタルグリップ高いしね。
剥がれるとカナシイ。
パーツクリーナー
貼る前にシッカリと板をクリーニングすることが超重要。
特に油分は厳禁なのでパーツクリーナーで脱脂する。
ホームセンターでも数百円で買える。
1本あると何かと便利なので常備することをおすすめする。
>>>【カーエアコンが効かない!】電磁クラッチを自力で応急修理する
なお自分は30本入箱を重複手配してまだ29本在庫がある。
こんなにはいらない。
圧着ローラー
壁紙の張替えで使った圧着ローラー。
先日のメラミン化粧板張替えでも使ったし意外と登場頻度の高い工具だな。
>>>【テーブル修理DIY】はじめてのメラミン化粧板の張替え
これもホームセンターでも数百円で買える。
めっちゃ役立つ。空気がガンガン抜ける。
これフットマークがついてない板でもあったほうがいいと思う。
ヒートガン
ガッチリと貼り付けるなら温めながら貼るのは必須!!
ドライヤーでもいいけどヒートガンがあると便利。
熱量がぜんぜん違う。
先日のスマホバッテリー交換でも活躍したな。
洗剤+スプレー
クリスタルグリップの粘着剤は3Mのコンプライ粘着剤を使ってるので気泡が残りにくい。
3M|粘着剤システム|3Mの強み|3Mの提供価値|コマーシャルグラフィックス製品
それでも少し気泡が残るので気になるなら「水貼り」をすればかなりキレイに貼れる。
スプレー洗剤の中身を抜いて水を詰め替えた。
でも接着強度はドライのほうが強いので悩ましいところ。
今回は凹みの少ない部分をウェット。
フットマークのきついところはドライで貼った。
位置決め
今回購入したのは105×350mmの8枚入り。
前足だけなら4枚あれば足りそうだけどおしりが滑るので下にも3枚。
1枚は剥がれたときの予備にしよう。
【最重要】サーフボードのクリーニング
まずスクレーパーなどで通常通りワックスを剥がす。
ワックスリムーバーなんかも売ってるけど灯油がコスパもいいしよく取れる。
中性洗剤で灯油を落としてサーフボードを乾燥。
作業前にパーツクリナーでしっかり拭き上げ。
これで表面はカッサカサに油分が取れる。
この工程が一番重要。
パーツクリーナーがないなら中性洗剤で洗って油分をしっかり水洗いしよう。
【フラット部】洗剤スプレーで水貼り
薄めた洗剤溶液をたっぷり塗って
剥離紙を剥がして位置決め。ローラーでしっかり水と空気を追い出していく。
なおローラーは短辺方向にコロコロしたほうが水が抜けやすかった。
しっかり水抜く
⬇
ヒートガンで温め
⬇
水抜き追加
を何度か繰り返して完成。
ほとんど空気は残らないけど気になったら縫い針で突いて穴を開けるといい。
【フットマーク部】ドライ貼り
凸凹のきつい場所はドライで貼る。水貼りだとどうしても少し粘着力が落ちちゃうからね。
ヒートガンで温め➡しっかり圧着
ポイントは引っ張らないこと
ゆったりと貼らないと剥がれやすくなる。
完成
最終的には前足部分に4枚。
その後ろに1枚+半分にカットしたシート2枚を貼った。
2枚余ったからバリに持っていったけど出番なし。
前足かかと部分にかなりRが付いてるから剥がれるかな?って思ってたけど大丈夫だった。
バリトリップ後でも全然浮いてない。
今回は1時間以上かけて丁寧に貼ったのが良かったのかもしれない。
ネットで「剥がれやすい」って口コミがあるけどあれ多分、張り方が雑なんじゃないかな?
しっかり貼れば耐久性も大丈夫!
真夏に溶けたり、シーズンごとに張り替えたり、という面倒臭さがなくなって快適。
普段は車に裸で積んでポイントに行くので汚れなないのも嬉しいね。
しばらくこれで行きますわ〜。
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